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シリコーンモールドを使って
グルーガンでパーツ作り
(大きいレリーフ編)
パーツ製作・撮影・編集・原稿/tomsun M(STOMO_japan)





曲げたり、必要な部分だけ切ったり、
アクリル絵具やスタンプ(ステイズオン)で
着色出来るパーツが作れます。



グルーガンでパーツ作り説明手順表2ページ→コチラ

●準備するもの●
■シリコーンモールド(大きいレリーフタイプ) チラシ画像→コチラ
■322-0313グルーガン  ■グルースティック数本  ■シリコンマット
グルーガン・
スティック・シリコンマットのチラシ画像→コチラ
■238-3000ヒートツール3000 チラシ画像→コチラ
■金属のパレットナイフ(エッジが真っ直ぐのもの ※熱に耐えられる金属製)
金属のパレットチラシのチラシ画像→コチラ
■粘着テープ(グルーのバリを取る)
■冷水が入ったトレー

【始める前に】グルーガンの特性を知っておきましょう。
グルーガンの特性とは、ノズルが5分程で熱くなり、グルースティックがその熱で溶けて、
本体のレバーを引くと、溶けたグルーが出る。ある一定の温度以上にならないとグルーは出ません。
連続噴出量:
スムーズに出る量は、グルースティック約1本
        ※続けて2本目のグルーを出そうとすると熱量が足らなくなり、グルーが出にくくなるので、
         しばらく待ち、グルーガンが熱くなってから、グルーを再度、出すことができます。
なので、大きいモールドに流し込む際、端から順に流し込むと途中で、グルーが出にくくなります。
グルーが出にくいまま続けたり、休みながらグルーを出すと、パーツの気泡やシワの原因となります。 
その解決方法をご紹介します。
★グルーガンやヒートツールをご使用の際は、換気をしながら使用しましょう。

【ステップ1】グルーを表面に薄く塗り拡げていきます。
1つのパーツ全面に流し込むには、グルーをノズルで薄く押し塗る様に出す。


少量のグルーを出したら、
そのグルーをノズルで押し拡げる。
グルーを薄く塗ることで、
気泡や塗り忘れを見つけやすくします。

 

※細い溝や深い溝は、薄く塗りにくいので、
 グルーガンのノズルで溝を押し拡げ、
 溝奥にノズルを届かせてから、グルーを埋める。

【ステップ2】型内全面を薄く塗って覆う。
いろいろな角度から見て、塗り忘れが無いかチェックをしましょう。
塗り忘れが有れば、グルーを塗る。

【ステップ3】熱を当てる
全面を薄く塗ったグルーの下にも、気泡が隠れているので、
ヒートツールの熱を軽く当てる。

すると、隠れた気泡が、目に見えて出てくるので、
グルーガンのノズルで潰して、グルーを塗る。

【ステップ4】再度、グルーを流し込み(全部埋める)
型からヒートツールをやや離し、温めながら、型内を満たすとキレイに埋まる。

【ステップ5】
裏側になる面を平らに整える。

前準備:下にシリコーンマットを敷きましょう。
シリコーンマットの下側3〜4センチほどを、机から垂らす。
机角に必ず、シリコーンマット面がくるようにしましょう。

アイロンで平らにする方法
メリット:非常に簡単に作業することが出来る。
デメリット:バリや気泡が裏に残りやすい。
パレットナイフとヒートツールで平らにする方法
メリット:周りのバリがほぼキレイに取れる。
デメリット:作業がめんどくさい


クッキングシートを被せる。
モールド全てが被るぐらい、クッキングシートを被せる。

動作】
流し込んだグルーがめくれ無いようにするため、
図のように中心から外側にパレットナイフで
溢れたグルーを取り除き、
その後、また中心から反対方向の外側に取り除く。
余ったグルーを全て取り除けるまで、必要に応じて繰り返す。

アイロンで押さえる。 
中温の温度のアイロンで、上から押さえる。 
押さえつつ、アイロンをスライドさせて、
余分なグルーを押し出す。

しっかりと押さえないと、周りのバリが分厚くなり、
【ステップ7】でバリが取れなくなります。

まず始める前に、
ヒートツールでパレットナイフを温め、
溢れたグルーも温める。
クッキングシートを剥がさずに熱を冷ます。
パレットナイフが型内をえぐらない様に、
凹んでいないモールド面に
パレットナイフの先と根元が当たる様にしましょう。


軽く冷めたら、クッキングシートを剥がす。
クッキングシートを剥がすと、薄いバリが残ります。


パレットナイフの面を動かす方向に約45度傾け
パレットナイフの側面(エッジの直線部分)を
モールドにやさしく押しつける。
ヒートツールの熱をパレットナイフに当て続け、温める。
バターを塗る感じにナイフをゆっくりゆっくり右へ動かす。
その時、必ずヒートツールも等間隔に並走させる。
 
パレットナイフに付いたグルーを、
机角のシリコーンマットでこすり取る。
その時も、ヒートツールの熱をナイフに当て続け、温める。
 
再度、同様に中心から左に取り除く。

【ステップ6熱を冷ます。    
そのまま置いて熱を冷ましてもいいが、水の中へ入れて、早く冷まさせてもOK。
水の中へゆっくり入れる。熱を冷まさせる。
モールドが厚い物は、表面が冷めても中心部は、まだ熱い。
なので、しっかり冷まして、
モールドの表裏に手を当てて、少しも温かさが無い事を確認。
冷たければ水から取り出す。モールドについた水を拭き取る。
まだモールドからグルーパーツは外さないこと。
           

【ステップ7】周りのバリを取る。

モールドの平らな面に、まだグルーのバリが薄くあるので、
粘着テープをパーツ部分に少し被るように貼る。

テープを剥がすと
バリが粘着テープにくっついてキレイに取れます。
※厚いバリは、型から取り外した後に、
 ハサミで、切り取りましょう。

【ステップ8】型から外して完成。
完成したグルーのパーツは、
アクリル絵具やスタンプ(ステイズオン)で着色出来ます。
家具や額の装飾、曲面に貼りつけたり、
ハサミで切ったり、いろいろ出来ます。

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